一姫ニ太郎

長女K(4才)長男A太(3才)次男U太(4か月)を授かった50代お父さんの日常(2014年6月現在)

ホームとジプシー球団


ジプシー球団といわれて覚えのある方は少なくとも30代後半以上でしょうね
『一生金だ』、『一勝金だ』と『走れ、走れ』の400勝投手、日本一の左腕金田正一さん。
彼が監督としてロッテで、日本一となったときのホームは今は無き川崎球場と仙台でした。
木樽に金田弟に成田(?)に村田と素晴らしい投手が目白押しでした。
人気の無いロッテに川崎球場。自らが客寄せパンダになりきる監督でした。

で、コンサドーレ札幌もジプシー球団なのかなあと。
雪国のハンデを背負い込んでいる事からです。ホーム、本家本元の厚別。
ドームとはいえ冬は使えない札幌ドームに、
室蘭に函館に高知とホームが5つもあるチームなんて、世界でもまれではないでしょうか。

で、たださえ、本州とかけ離れ、他のJのチームとの地理的に離れているのに、
これだけのホームを抱えています。
サポーターも選手も楽とはいえない移動をしなければなりません。
一時期いわれた阪神タイガースが甲子園を高校野球に明け渡す『死のロード』。
これよりきついのではないのでしょうか。

アウエーも行くサポともなれば、これは苦行と言っていいと。
選手も試合の後半の運動量を話題とされる昨今ですが、
この日本縦断が選手に少なからぬ影響を与えているのではないですか。

例えば、私のような、ある意味サッカーオタクのような人間はどうでもいいのですね。
札幌から300キロ離れていようが、応援したけりゃあ、行くのですから。
今年も、函館に2回、室蘭に1回既に応援しにいっています。
さすがに函館は辛かったですが。で、そんなキ○○イは、ほおっておいていいのです。
好きでやっているのですから。まあ、さすがの私もアウエーまでは手が出ないです。
そのアウエーの応援もしている人達もいるでしょう。
でも、それが別に偉いわけじゃありませんよね。

よく言われるサッカー文化を根付かせようという謳い文句は、
上記の人達が作るわけではないでしょう。小学生の子供を持つ親が、
厚別にサッカーを一緒に見に行く。
そしてその小学生が親になり、自分の子供と厚別にサッカーを見にいく。
その積み重ねが歴史を作っていく。それが文化となりうるのではと思います。
今の私達はサッカー文化を見ることは無いでしょう。
親が、子供に向かっておじいさんもコンサドーレを応援していたのだよと、
いう台詞を言えるようになるまでです。

それには普通の人達(?)が普通の生活の枠組みの中で、
コンサドーレ札幌を応援していける環境を整えていく必要があると。
今の札幌はそういう環境ではないです。
今年の場合、W杯開催という諸事情がありました。
しかしながら、3月よりリーグ戦が開催されているのに、
コンサドーレ札幌という看板を掲げながら、
その札幌で試合をするのに7月まで待たなくてはならないというのは、
どう考えてもおかしい。地域密着ではないですよね。

この際、ホームは一つで言いと思います。厚別競技場一つでです。
プロ野球の日ハムもきます。ドームをコンサドーレと日ハムが日程を、
調整をして使う事ができうるのかなあと心配もあります。
シーズンの最初3月はやはり函館か室蘭も視野に入れなくてはならないでしょう。
でも4月からは厚別を使ってほしいなあと。芝の育成という問題もあるのでしょうが。

でも、第一回のトヨタカップで、フラメンゴの10番は国立の芝の無いグランドで、
なんどもスルーパスを通し世界一になりました。それから数十年後その司令塔は神様と呼ばれ、
その国の代表監督に収まりました。

シャンパンサッカーの10番もトヨタカップでプレーした名手の1人です。
そのプラティニも自らのスーパーシュートオフサイドと判定され、
抗議の意味を込めて、あのまばらな芝生に優雅に横たわりました。

厚別が雪に見舞われ、文字通り雪上サッカーになったとしても、
それはそれでいいのではないかと思うのですが。

これからはコンサドーレ札幌は札幌の物と限定していいでしょう。
コンサドーレ北海道ではないのだから。
無論、サッカープロ球団はコンサドーレだけでなくとも良い。
函館にも室蘭にも旭川にも釧路にも、コンサドーレと関係なくチームがあっていいと。
今のままでは中途半端な複数ホーム制が、その道を阻害しているのでは、と思います。