一姫ニ太郎

長女K(4才)長男A太(3才)次男U太(4か月)を授かった50代お父さんの日常(2014年6月現在)

厚別 鳥栖戦後


ザトペック投法の故村山実投手、阪神の大エースが。
TV中継の中で言ったことがあります。

確かエースが投げていて、結構ふがいない投球でよれよれの末、なんとか。
打撃に助けられ、途中降板で勝ちを拾った試合を解説していて。
アナウンサーが『村山さん、○○投手はエースとして恥ずかしいですね』なんて。
『20勝=エースが当たり前の村山さんとしてどう思いますか』って。


村山さん曰く『20勝するエースでも打撃に助けられて勝つ試合はある』
『きちんと押さえて勝つ試合は15試合、後は打撃にお世話になって5試合』
『いつもいつも、調子が良いわけではない、調子が悪い時にどう何とか勝つか』



全然、例えになっていませんがわが赤黒は3,4試合に一度は。
こういうどうしようもなく駄目駄目の試合をしてしまう。
で、こういう試合0対3で終わった試合をどう乗り切るか。
失点をより少なく、或いは1点でもいれて完封を逃れるか。


こういう試合を0対2で終わらせられないか。
こういう試合を1対3で終わらせられないか、ということです。
それが最終的な得失点差に影響してくるだろうって。

後半、惜しいシュートがほんの数本ありました。
それが入るかどうかが、とても重要だと思う。


試合前、ネットで呼びかけがあり、サポーターズミーティングがありました。
ウルトラスから応援のスタンスの考え方の説明があり。
集まった方からの質問と質疑応答がありました。
わが赤黒でありますから、雰囲気は和やかなものでありました。


ウルトラスからは、応援論や応援のやり方、テクニックの問題より。
どうやったら、今のゴール裏からもっと大きい声が出るか。
選手を鼓舞できるゴール裏になれるかということだった。


で、質問される方は。
応援の仕方、ブーイングのあり方、コールのあり方、歌のどれを選ぶか。
という技術論に終始していたように思える。
和やかなれど、相容れないかなと少々私には思えました。
それは試合の後半の劣勢になったときに顕在化しました。


確かに、私も長々と同じ歌をエンドレスに歌うことに飽きていて。
楽しくないなんて思っていた時期もありましたが。

でもねえ。実行あるのみ、なんだと思う。
どれだけ、90分間歌えるか、サルトし続けれるか、拳をあげ続けれるか。
今の現状はこれを、し続けている地域はごく少数で。
ウルトラスとその周辺でしかない、それは鳥栖戦でも変わらなかったと思う。


アウエー敵ゴール裏の住人とわが赤黒のゴール裏の住人で。
これだけ人数が違うのに。多分10倍20倍以上かもしれないなのに。
サルトし続けている人数は多分同数程度って現象がほとんどの試合で起こるということ。
これっておかしいでしょう。
違う意味でJ1にあがらない方がいいかもしれない。
厚別が20千人で埋まった浦和戦。
あの浦和サポに全てにおいてわがゴール裏は負けたと思っている。
あの時試合は勝ったけれど、我がゴール裏は殺されたと思っている。
浦和サポがコールをはじめた時。
私はその声量に驚き、そして押しつぶされると思った。
いくら、張り上げようとも、その音を消し去ることはできなかった。
あの時の屈辱は忘れられない、厚別なのにと。
今の状態では。。。。。。


後半3点目を入れられた後。
私はウルトラの右やや上方側にいるのですが。
コールリーダーを中心に黒い人々は、ゴール裏を煽っていた。
『諦めたのかよ、俺らが諦めてどうするんだよ、もっと声を出せよ』
本当に切なき声でありました。

サルトし、歌いながら、右側に目を向けると。
ゴール裏ほぼ中央の右にいるので右半分は見渡せる。
これだけの人たちがいるのに、拳をあげる人もサルトしている人も。
私の目には10人程度しかいなかった、本当に10人程度しかいなかった。
わが目を思わず、疑いましたが。
ぼぅっと立っているだけに見えました。
勿論ずっとそういう場面が続いていたわけではないのですが。
そういう光景が一瞬でも目に入ったのも事実です。
声を出していたかどうかは、私にはわかりませんが。
ビジュアルで見て威嚇的なゴール裏でなかったことは確かです。


ウルトラスがいうように、わが赤黒は弱い。
ゴール裏がサポートして勝ちに繋がるようにしていきたい、というピュアな想いは。
伝わらなかったのだろうなあ。
確かに、よいところは何もなかった試合。
本当に糞な試合。


ゴール裏のアクションで試合が勝てるなんて事は多分幻想だ。
でも、その幻想を持てること、共有できる事が蹴球の魅力の一部であり。
ゴール裏に住み着いている人達の最大の特権だと思う。
その特権を自ら捨て去ってしまう人達がいることが信じられない。
何のためにゴール裏で90分間立っているのか。
試合を観察し批評するだけなら、もっと見やすい位置に移って欲しい。


90分間走る続けることはとても大変だ。
会社の行く道すがら、寝坊をしてしまい地下鉄駅まで走る15分。
これで私は汗だくになったしまう。


だからこそ、選手の集中が途切れかけようとしている時に。
わがゴール裏の声なりで、後10cm足が伸びるかも。
後10cmで届いたボールに届くかも。
そうすれば、池内のヘディングも枠に行ったかもしれない。
0対3が1対3になったかも、いや0対2になったかも知れない。



現実にはありえないと思うけれど。
わがゴール裏でチームを勝たせた試合だったなんて大騒ぎしてみたい。
そんなことは幻想だと思うけれど、そういうことがいえる試合をしたい。
選手は、自身が試合をしていて、選手自身の力が勝ち負けを決めることを。
一番理解していると思うけれど。
そういうある意味勘違いしたゴール裏を苦笑いしながら見ていて欲しい。
そういう思い上がったゴール裏の思いに答えて手を振って欲しい。


90分間サルトし続ける地域が今の2倍4倍は必要だろうと思う。
そのぐらいあって当然だろうと思う、これだけ人数がいるのだから。
それにはウルトラスによる線引きが必要だろう。
例えれば。
この地域は90分間サルトし続ける人のみ入れる地域とか。
サルトできなくとも、声を出し続ける拳を突き上げる地域。
そしてグループで仲良く応援したい人がいる地域という風に。


試合終了後。
右側で試合後半、地蔵化していた人から、試合中は聞こえない声量のブーイングが。
出ていることがとても悲しくなります。
ウルトラスの人々は試合終了と共に力を近い果たして倒れこむというのに。

わが赤黒チームもわが赤黒ウルトラスも。
経験も技術も足りないかも知れない。
だからこそ、それを補おうとする気持ちが必要だ。
実のところ、精神論なんて大嫌いなんだけれどなあ。