一姫ニ太郎

長女K(4才)長男A太(3才)次男U太(4か月)を授かった50代お父さんの日常(2014年6月現在)

U23 UAE戦②


田中 松井 今野 田中 高松だったのですねえ。
松井の前に田中がいたのだなあ。
あのショートパスの交換の中に今野が存在していた事も驚きでしたが。

良く云われる黄金の中盤のモデルは82年のセレソンブラジル代表ですが。

日本の黄金の中盤のA代表において。
ゴール前でのショートパスの交換、いわゆるワンツー、又は壁パスの連続。
こう云った物が生まれ出でる気配を感じた事が無い。
中田英、稲本は、ショートパスの出し手でも、受け手でもないし。
小野や中村はそのエキスはあるものの、そう云うプレーを見せない。
これらのメンバーは勿論優秀なMFであるけれど。

黄金の中盤の代名詞と云えば、私はショートパスの交換だと思うのです。
そう云うプレーが自然と生まれて、そのパスの心地よいリズムに。
いつ、身をゆだねさせてくるかと待ちわびていたのです。

正直な所、ジーコジャパンの親善試合の見所は。
勝ち負けにあらず、そのパスのリズムにありと思っていたのですがねえ。
親善試合では勝とうが負けようが、どうでも良くて。
そう云うプレーを。一度でも良いから見せてくれたらなあと考えていたのですが。
もしかして、神様ジーコもそう考えていたのかなあと。
そしてそれは、実現する事は無いのかも。

と、思っていたら、U23のアジア予選、UAE戦において。
あの負けが絶対許されない試合で。
ほとんど、UAEの試合と思われてドローで良しと思われた。
後半のあの時間帯にそう云うプレーを見れるなんて。

松井が受け(その前に田中が松井に渡しているのを今日知りましたが)
今野が流し、田中がスラロームしながら叩き。
そしてゴール前に高松が詰めていて、決める。

松井がボールを柔らかく受け、今野に渡して。
その今野が、すぐに田中に流した時には。
私の脳内は爆発していましたよ。
そして田中がスラロームを始めた時には、もう絶叫が。
これこそ、黄金の中盤(?)のプレーじゃないですか。


ああ、もしかして、もしかして。
このメンバーが本物の黄金の中盤なのかもしれないなあ。
このプレーに直接タッチしていない選手の中にも。
(既に交代した選手に、出ていない選手。)
(そしてこのラウンドに選ばれていない選手も含め)
このレベルにいる選手はまだまだいるのだから。
どんな有機的結合を計るかは、まだ、誰もわからない。
いろいろな選択肢のある中盤だなあ。

個々人の能力はA代表のMFの方があるのかもしれないけれど。
その個々が有機的結合を実現できないA代表の中盤は。
見ていて面白くない。
トルシエのころから思っていた事だけれど。
個々能力からすればもっと出来るはずと。
おもっていて、出来たためしが無いと断言してしまおう。

ジーコジャパンは攻撃的MFを揃えながら。
攻撃的MFを中田英でさえ、演じる事が出来ないのなら。
きちんと、明神や戸田という守備的MFを起用して欲しいなあ。


山瀬が消化不良で松井と交代したときに。
ファンタジスタ23巻で沖田が坂本にバトンを渡したシーンとダブらせたのは。
私の妄想が過ぎるかなあ。

U23のこのラウンドは終わりました。
でこのメンバーでのU23は終了。
次は日本ラウンドですね。
まったく同じメンバーで闘うと云う事では、駄目だろうなあ。

仕掛けを演じる前、ビルドアップ前、後方からのパス交換の時の。
パススピードの無さにはハラハラしたなあ。
そこを狙われのは、フランスW杯でのアルゼンチン戦の時からの。
伝統ですね。