中田英寿のまんなかへの想い

中田英寿は、なぜにそこまでサイドを拒絶するのでしょうかねえ。
Ｊリーグでも日本代表でも人材難のサイドとなにか関連があるのでしょうか。

中田英は屈強ではないが、割りと強い。
多彩な技術があるわけでもないが、確実性はある。
シュートは下手だが、ミドルはまあまあ。
ドリブルも,そううまくはないが、直線的なドリブルは強い。
ただ、フェイントを駆使して相手を抜く事は出来ない。
運ぶドリブルと言う所かなあ。

フリーキックも枠にいかない。
ただ、情況に応じた判断は出来うる、自分が蹴らないという選択肢を含めて。
パスの種類も小野や中村俊輔と比べれば、歴然としている。

第一のポイントとして、センタリングの精度がない事（サイド失格）。
意外にこれに言及しないなあ。

というか、センタリングに精度を持っている選手が日本人にいるかなあ。
Ｊ１を見ていないので、勉強不足ですが。
まあ、止まっているボールを蹴るのは良いが。
動いているボールを蹴るのがどうかと言う事と。
ボールだけではなく、自分も全速力で動いている情況で、
ボールを蹴るのがセンタリングをあげる情況。
そして、蹴る方向は限定されているし。
ピンポイントで蹴らないと、空間も時間も一点に交わらないし。
敵ＤＦにＧＫはいるはで、一番難しい形かなあ、センタリングは。

第二のポイントとして、使われるのが下手だ。
いや嫌いなのかも知れない（サイド失格）。
パルマでもサイドに開いて、使われる（ボールをもらう）動きを、
延々と繰り返していますが。
チームメイトには全然、認められていないようです。
なにか、義務的な動きでわざとらしいんだなあ。
（これは私個人の勝手な思いですが）

第三のポイントとしては、長所を消してしまう事。
彼の長所は視野の広さと勤勉さ。
サイドでは視野の広さを１８０度活かせない、９０度しか。

アトランタ五輪でのポジションも不満だったような。
そのときも西野監督との確執があったとか無かったとか。

パルマのチームメイトが。
中田英がどのポジションに特性があったか、分らなかったと。
言う発言をしたようですが、それもあながち間違いではないように思えます。

トップ下（前）もサイド（横、脇？）も失格でしょう。
移籍先で恩師に最終通告をしてもらって、一皮剥けて欲しいなあと。

中田英はスーパースターではない。
彼は、その太陽に付き従う副官タイプでしょう。
ジーコにはソクラテス、プラティニには誰だっけ。
マラドーナーも自由にプレーできうるように、副官がついていたように。

スーパースターとある部分では同等の能力を持ちながら。
祝福されうるプレーを敢えてしないで。
美味しい処は太陽が全て持っていき。
周りが歓喜に包まれる中で、
しらっとして、影でニヤついていると言う風情がぴったりかなあと。

スーパースターに従いながら、スーパースターを使う。
彼のこれからの仕事は仕える主君を探す事でしょう。
ローマはそう言う意味では良い機会だったのに。
トッティという格好の太陽の下で良き副官を演じれば良かったなあ。
今思えばですね。

移籍先では、シニョーリの副官を目指して欲しいなあ。
所属チームで副官業務を掌握し、それを日本代表で実現して欲しいなあ。
で、日本代表で中田英が誰に仕えるのか。
仕える主君に誰を選ぶのか、それが問題でしょうね。
小野なのか、中村俊輔なのか、まだ見ぬ無名の選手なのか。

中田英のポジションはボランチ（後方）しかありえないでしょう。

新年早々の妄想話でした。
私個人だけのフィクションに過ぎませんのであしからず。