孤独の歌声 リセット
蔦やにいくと、新刊本の数の多さに驚いてしまう。
好きな作家がどんどん、新作を出してしまうのだから。
でも、ハードカバーの2千円近くの本を買うだけの勇気は無い。
で、文庫本が出るのを待つ事となるのですが。
何か、損した気分になるのですね。
金銭的には、損したわけではないのですが。
『リセット』北村薫
時と人シリーズ3部作
宮部みゆきと同じく3部作の中ではこのリセットが一番いいかなあ。
『孤独の歌声』天童荒太
主人公がどこで、落ちて行くかと心配していたわけですが。
そういう事も無く。かといって、登りつめる分けでもなく。
何か、世間と言うか、人生の荒波に不当に惑わされ続ける事も無く。
これからの余韻も含みも残したまま、終わった感じがいいかなあ。
そのこれからが、どうなるかも判らないままというのもね。
解説の中で『書く事は治療法の一つの形である』というグレアム・グリーンと
いう人の文言を例に出しています。
グレアム・グリーンと言う人がどんな人なのか知りませんが。
孤独についてのヒロインの考え方と共に心の片隅に残るのかなあ。