一姫ニ太郎

長女K(4才)長男A太(3才)次男U太(4か月)を授かった50代お父さんの日常(2014年6月現在)

横浜F戦を終わって 2


ううむ、前半の得点は札幌らしからぬスーパーゴールだったのですねえ。
いやはや、これで勝っていたら、忘れえぬ試合となっていたでしょう。
今までが今までだけになあ。
それにしても、毎度、終了間際、またはロスタイムで追いつかれ、
延長で逆転される試合が続くと悔しさも薄まります。

でも、試合自体は、面白い試合でした。札幌も良いサッカーをしています。
そして、良いサッカーの兆しが見えるのに勝てないことが。
とても辛いのですが、最下位という成績に現れていますね。
マリノスは良い状態ではないのに、逆転で勝ってしまう、ますます勢いがつくでしょう。
俊輔の穴も影響無しという事になるかもしれません。

後半終了間際に同点に追いつかれ、ゴール裏は悲鳴とも怒号と思えるものに包まれます。
そして後半終了。ゴール裏が、静まり返ろうとしていました。
立って応援していた人々が、次々と椅子に座ろうとしています。

でもねえ、これだけ何度も、終了間際またはロスタイムの悲劇を味わうと、
もはや慣れてきた(?)私です。前に見えるコールリーダー。
あの歌をかすれた声で歌っています。『何も恐れず・・・・』

私も彼について行きました。この日一番の声で。そうすると、周りに波及していきます。
座りかけた人達も、もう一度立ち上がって、応援を再び始めます。
それがゴール裏全てに広がっていくのを肌で感じる事ができます。

そうすると、例のコールリーダー。
ウルトラスやその反対側のほうに向かって、ビックフラッグ等を広げるように指示しています。
そして、我々はマフラーを掲げながら歌い続けます。ピッチでは選手達が円陣を組んでいます。

それは、試合が終了するまで続きました。そして終わりました。
選手達が崩れ落ちていきます。そしてゴール裏も。
私はこういう時、いつも呆然として間抜けに突っ立ったままなのですね。
周りが皆、いっせいに座り込むものだから、ゴール裏が消滅してしまったのかと、
一瞬錯覚しそうになります。

そしてマリノスのGKがこちらに向かって拍手をしている光景と、
マリノスサポの狂喜乱舞を目の当たりにしなければならないのです。

でも感傷に浸っている時間は私にはありません。
即座に札幌を後にしなければならないからです。
23時発夜行列車に乗る事7時間で、自宅に帰らなければならないからです。
そこで初めて札幌クラシック(北海道限定のビール)を片手に、
今日の試合を脳裏に浮かべながら、ちびちびいきます。

でもねえ、試合は負けてしまっけれど。本心は悔しいのだけれど。
久しぶりの応援は楽しかったなあと。ジャディウンソンはほんとに小さいのだろうなあと