一姫ニ太郎

長女K(4才)長男A太(3才)次男U太(4か月)を授かった50代お父さんの日常(2014年6月現在)

 FIFAW杯とは

もう世界最高のサッカーの祭典ではないのかもしれません。
確かにブラジルとドイツ素晴らしいチームですが、
例えばこの両チームがレアルマドリーに勝てるかといえば
(物理的にこの対戦は不可能ですが)勝てないと思います。

それでも、今日のロナウドのシュートに私は安堵いたしました。
やっと、強いチームのスーパースターが後世の記憶に残るプレーを,
してくれた事を。
勿論今までもすごいプレーの数々はあるにはあったのですが。
今のサッカー好きの小学生が、後々まで語れる分かり易いスーパープレーは
このロナウドのシュートでありましょう。
早速、真似できうるか、ボールを蹴る、中学生、高校生が。
サッカーグランドで見られるかもしれません。

W杯が最高のプレーを披露できたのは、
82年大会で終わりなのかもしれなかったと私は個人的には思っております。
そうジーコ率いる黄金カルテットが、ロッシとゾフ率いるイタリアに、
負けた大会です。
あの時代までは、サッカー選手は母国でプレーしていたのだと思います。
86年大会はマラドーナの為の大会でした。
94年はブラジルが優勝しましたが、
あのブラジルはブラジルでは無かったと思っております。

巷で言われているとおり、過密なスケジュール。
そして、有名選手程、国内のリーグでのプレーをせず、
英国やイタリアやスペインといった有名クラブでのプレーを、
している時代です。
欧州チャンピオンリーグに、欧州選手権に、
各国のリーグ戦にW杯の予選と、ジダンを象徴的に選手は、
金属疲労を起こしているのかもしれません。肉体的にも精神的のもです。

ではその試合数を減らせばいいのですが。
事は簡単ではありません。
サッカーが巨大なマーケットに支配されているからです。
極東の小さな島国の司令塔に何十億のお金が動く時代です。

一つはW杯の形を変えること。
欧州選手権にアフリカとアジアの一部が参加し、
南米選手権に北米と中南米の国、そして極東の日本、
韓国、中国、オーストラリアが参加して予選を戦う。
優勝国を2つ決める。
そして2つの国がカップを決める戦いをするというもの。
W杯とユーロとコパアメリカを合体させるというもの。
試合数は確かに減ります。
これだと勝ちあがらなければ、南米と欧州の国の戦いは見れません。
ただの思いつきですね。
だめだあ。こりゃあ。

で、一つのW杯のあり方のヒントがイタリアの負けッぷりにあります。
ジーコ率いるブラジルがW杯で優勝していないのにいまだ賞賛され続け、
ロマーリオドゥンガ率いるブラジルが優勝したのに、
本国ブラジルではそれに見合う賞賛を受けていないと、
聞いた事にもヒントを得ています。

サッカーの選手がグローバル化し、
あらゆる国の選手があらゆる国でプレーをし続けていても、
イタリアやブラジルやドイツやあるいは韓国のサッカーは大元では、
変わり用が無いような気が致します。

ブラジルはフィジカルコンタクトを激しく使った組織を使った守備をせず、
数人のスーパースターの個人技におんぶに抱っこの戦い。
そう4対2で勝つサッカーをします。

イタリアはどんなにMFやFWに素晴らしい人材がいようとも。
ロースコアに持ち込み、1点を取るとかんぬきを掛け引いて守ります。

というように、勝っても負けても、その国の伝統のサッカーをする大会が、
W杯ではないかと思います。
オランダは、どんな事があっても超攻撃的でないといけません。
しかも最新鋭の戦術を駆使しなければならないというように。

ブラジルが組織的に戦い、サンバのリズムを忘れて優勝しても、
何にもならない大会なのです。
ブラジルはブラジルのサッカー哲学で勝たなければ意味がない。
そう、その国独自のサッカー哲学の優劣を争う戦いが、
W杯なのではないでしょうか?。

そう意味では、今大会の韓国、トルコ、セネガルは、
そのサッカー哲学を強烈にアピールしたと私は思います。
翻って、日本代表はどうでしょう。
日本代表のサッカーはこういうものだと世界にアピールしきれてないのではと、
少々心配であります。
ナイジェリアやカメルーンの旋風は未だ記憶の奥に風化せずに残っています。
でも日本のベスト16は日本と韓国のお国の人以外のは何も、
残らない物ではないでしょうか。
それが証拠にフランス大会のベスト16を上げてみい問われ、
どれだけの人が答えられるか。皆無に近いはずです。

日本がどういうサッカーをして行くのか。
曖昧模糊したものは見える気がしますが、
まだまだ確固したものではない事がホームという地の利を有していても、
ベスト8に進めなかった原因の一つでしょう。
韓国は昔から日本相手にイタリア戦のようなサッカーをしていましたもの。
それがW杯でようやくできうるようになったのでしょう。


またもや久しぶりに妄想話に突入してしまいました。
夜遅くまで起きているとろくな事を考えませんね。