一姫ニ太郎

長女K(4才)長男A太(3才)次男U太(4か月)を授かった50代お父さんの日常(2014年6月現在)

祭りの終わりと、新たなる祭りの始まり


日本代表の夢のようなW杯が終わってしまいました。
そして、北海道ではよさこいが始まるではなくて、
韓国のW杯が本格的に始まります。密かにではなく、試合が始まる前に、
イタリアを食うのではないかと思っていましたが。
まさか、後半終了間際で0対1で負けていて、
ああいうシナリオの試合が出来うるなんて。

韓国の勝ちは、附録ではないです。個々の選手が、1対1で勝っていました。
少なくとも負けてはいなかった。
そしてあのサポーターの雰囲気に審判が巻き込まれてしまうのです。
あのトッテイのレッドは。。。。
少なくとも日本のスタジアムの応援にはあのような魔力は、
発生していないと思う。でも、韓国の強さは本物です。

で、イタリアはなぜにあれだけの攻撃陣をそろえていて2点目を、
取りに行かないのだろう。後半早い時間でデルピエロを引っ込めてしまうし。
デルピエロにトッテイがいなければ、
ビエリ1人で攻撃をしなければなりません。
それでもやってしまうのがすごい所なのだけれど。
確かにジーコをはじめとする黄金の中盤を要するフランスを破って、
優勝した当時のイタリアは、
攻撃力そのものは今とは比較にならないほど低かった。
で、攻撃力を補うためにGKのゾフをはじめとする守備陣で、
カテナチオと称して守備的サッカーをしていた。
今はそこまでする必要はないでしょう。
今日の試合のネスタカンナバーロのいないイタリアには、
鉄壁の守備は砂上の楼閣だったのは明らかです。

年代は違えども、バッジオデルピエロにトッテイという天才を、
要しながらロースコアの試合を自ら演出し、
過去の歴史はPK戦で必ず敗退。一番勝ちにこだわるサッカーを、
するイタリアが、その哲学によって勝ちを拾い、負けを演じてしまう。
おなじ過ち(?)を繰り返してしまうその国の業を感じてしまいます。

今日の日本対トルコの試合は、まだ見ていません。
勝てた試合だという事ですが。イタリアの監督ほどの後悔は無いでしょう。
明日の再放送を見てみないとなんともいえませんけれど。

代表チームの力、強さはその時の選手の能力だけでは、
計りしれないものだなあと。だてに韓国は何度もW杯を出ていません。
90年大会から出ている、ベテラン選手もきちんと戦力に出来うる韓国の、
W杯での歴史から来る強さは日本にないものです。

今回の日本の敗退と韓国の勝ちあがりには正直な気持ちを言うと、
悔しい気持ちもあります。が当然の結果ともいえます。
W杯での今までの韓国での苦闘の歴史を考えるとです。
日本は、勝ち点、初勝利、グループリーグ突破という3段階を、
くぐり抜けたのですから、神様も今回はこれぐらいにしなさいと。
で、韓国は初勝利とグループリーグ突破とベスト8進出という快挙。
ですがもっと羨ましいのは、ポルトガルとイタリアという優勝候補と、
がちんこ勝負をしてそれに勝った事です。
日本はそういう戦いを経験する機会に恵まれなかった。
特に優勝経験もあるイタリア相手に戦い、あの逆境から勝ちを得た事。
これに勝る経験は無いでしょう。
アジア初のサッカー強豪国の出来上がりですかねえ。

やはり、まだまだ日本のチームはW杯の経験値が若い。
大ベテランの中山でさえ今回でやっと2回目のW杯なのですから。
中田英や小野が3度目のW杯となるドイツ大会が日本の真価が問われる大会と、
なるでしょう。
で、その時には今回とまったく同じ選手構成では、進化はありません。
今の世代より下の世代の押し上げも必要でしょうし、
今回選ばれ無かった選手の逆襲も待っている事でしょう。

ポルトガルの今回の敗退も黄金世代にあまりにこだわる事により、
その上の世代やその下の世代による選手間の競争や底上げが無かった事が、
原因ですよね。
同じ事はフランスやアルゼンチンにもいえます。
フランスは、FWには新しい血が入りましたが、
守備陣は中心選手が抜け年齢の高齢化が進んでいました。
アルゼンチンは前回大会とほとんど同じメンバー。

で、今回のW杯はアジアから共催国の日本と韓国にサウジアラビアに、
中国の4カ国が出ました。ドイツ大会はどうでしょう。
普通に考えれば、枠は2ヶ国でしょうねえ。
今回の日本と韓国の躍進で3ヶ国と考えるのは甘いでしょう。
そうすると、韓国はおいといても、
中国の4年後にはどうなっているか分かりません。
何せ我が日本も4年前は3戦全敗だったのですから。
アジア予選から勝ちあがり本大会のグループリーグを突破する事が目標、
ノルマになってきます。夢は今回果たせなかったベスト8進出ですね。
どちらにしても厳しい戦いが待っている事は間違いありません。
オフトの後と同じくトルシエの後をどうするか、とても重要な事ですね。

で、今の日本のサッカー界は、メキシコ五輪の指導者や選手の世代が、
牛耳っています。
でもねえ、これらの世代には真の意味での国際経験はありません。
アマチュア時代の歴史をも引きずっています。
これらの指導者層にW杯の厳しい経験をしてきた今の選手達が、
素直に従うでしょうか?。

サッカー界のスターといえば、釜本邦茂氏ですが、
ブラジルのペレやアルゼンチンのマラドーナのような存在ですから。
彼を協会のトップに祭り上げるのは得策ではないです。

で、一番の人材は、奥寺康彦氏です。
おりしも、2006年はドイツ大会。奥寺さんは、
ブンデスリガーのベルダーブレーメンで、
東洋のコンピューターといわれた人ですね。
皇帝ベッケンバウワーと会話(?)も出来るでしょうし。
今回のドイツ代表のフェラー監督もチームメイトだったですから。
しかも奥寺さんはばりばりのDFで、新人FWで、
でてきたのがフェラーです。
ドイツ大会に向け奥寺さんをチェアマン、
若しくはサッカー協会の会長に抜擢するべきでしょう。

W杯に出場し勝ち点を挙げ、開催国としてグループリーグを突破する事。
メキシコ世代の念願、宿願は此処に達成されました。
しかも全て今回でです。
メキシコ世代の指導者達はもう思い残す事は無いでしょう。
今までの不遇の日本のサッカー界を支えてくれた人達を感謝を込めて、
サッカー界から送り出したいと思います。
そしてこれからの日本のサッカー界は若い新たなる人材で、
新しい目標を掲げて邁進していきたいと思います。
その象徴が奥寺さんという事です。
そして日本代表の新たなる監督選びが始まるという事です。

前に向かっていく歩みをペースを落としたり寄り道を、
している時間はありません。4年後はもうすでに始まっています。

で、選手の国際経験はものすごい勢いで伸びているのに、
日本の指導者の層の薄さは致命的ですね、
少なくともトルシエの後を出来うる日本人は見当たりません。
我がコンサドーレ札幌日本サッカー協会期待の星の経歴に、
傷をつけてしまったし。
そろそろ、ドーハ世代からも指導者が出てきたほしい物ですが、
その目はまだ無いようです。