一姫ニ太郎

長女K(4才)長男A太(3才)次男U太(4か月)を授かった50代お父さんの日常(2014年6月現在)

『Number5/9号』より


まずはベガルタ仙台の特集。
監督清水秀彦がどうやってまたはどう考えて今年の仙台というチームを、
作ってきたかという事を、克明に書いた記事。

そして中村俊輔がどうしてコスタリカ戦後半終了間際にしか出れないのか、
という俊輔の心の奥をのぞいたかのような記事。

二つの記事はくしくも同じ人物が書いた記事です。
文『佐藤俊』となってます。

仙台の記事は素晴らしいと思います。
札幌の柱谷哲二監督にも読んでほしいと余計なお世話発言をしてしまいそう。
で、問題は中村俊輔の記事。
ある1人の選手を英雄または悲劇のヒーローに仕立て上げようとして、
なにかメリットはあるのでしょうかと。w杯に出場できる選手は限られているのですから。

私はあの数分間でも結果を出せる準備をしているか、心構えがあるのか。
トルシエは中村にテストしたのだと思います。
それじゃあ、かわいそうというのではW杯に出る資格は無いと。選手を子供扱いしてもねえ。
チュニジア戦0対0。後半40分。勝たなければ予選突破はありえない。
此処で中田英が怪我。中村俊輔の投入。
此処でかわいそうという言葉を投げつけるのかということです。
こういう時こそ、結果は出さなければならない。

一方、中田英セリエAのローマでパルマでレギュラーを確約されているわけではありません。
勝ち取ろうともがき苦しんできた過程を見聞きしているではないでしょうか。

前回のW杯のイタリア代表を思い出します。
中田英と中村の関係はデルピエロバッジオの関係のようです。
レギュラーはデルピエロ。控えはバッジオ
両天才の同時出場は監督の考えでありえませんでした。
でもW杯本番で調子の出ないデルピエロ。交代で後半に入るバッジオ
結果を出したのは先輩格の天才でした。その後のレギュラーはバッジオしたね。
こういうこともありえます。
W杯で何が起こるのかは誰にもわかりません。
仙台の記事が素晴らしいだけにどうもなあ。
ある1人の選手を英雄扱いするのを極端に嫌がるトルシエは正常だと思うのですが。
三浦カズ『キング』をアンタチャブルにして、手のひら返しをし地獄に落としたのも。
中田英にも、そして今度は中村俊輔にも。
こういう記事がいい影響をもたらすとは到底思えない。