一姫ニ太郎

長女K(4才)長男A太(3才)次男U太(4か月)を授かった50代お父さんの日常(2014年6月現在)

堅守速攻のチームであるという幻想、いや、ありたいと思う願望


コンサドーレ札幌は堅守速攻のチームであったためしは一度もありません。
岡田監督は堅守速攻であってほしいと願望しただけであります。
そして、堅守速攻のチームに一時期見えたのは、ほんとにある偶然、いや幸運が。
コンサドーレ札幌について回ったからです。
そのキーワードは得点王を取れるFWの存在です。
バルデスーエメルソンーウィル。
タイプは個々に違いますが、これほどの得点力のあるFWが続いたという事です。

コンサドーレオフィシャルガイドブック2002を見てみます。
2002年のシーズンは道内初戦の京都戦の前までが勝負だと勝手に思っています。
これが第5節までとなりますので、上記のFWがいた年度の開幕5戦までの得点を出して見ます。

97年5勝 、        バルデス3点 吉原6点。
98年1勝3敗1引き分け、  バルデス3点。
99年1勝3敗1引き分け、  吉原2点。
00年4勝1引き分け、    エメルソン7点 黄川田2。
01年3勝1敗1引き分け、   ウィル4点 播戸2点。

97年の吉原の大爆発を別にすると。
開幕5試合でエースとなる外国人FWが3点以上取っていることがわかります。
簡単に書きましたが5試合で3点以上を取るということは至難の業であると思います。
エメルソンなんてなんと7点です。
それにつられるように日本人FWもドサクサに紛れ点を取ってます。
これが堅守速攻の秘密であります。99年札幌がJ2で不振だったのはわかりやすいですね。
外国人FWの名前がここに入っていないのですから。

毎年、札幌は選手が大幅に変わり、チームとしての継続性は皆無です。
毎年どうなるだろうと選手も監督も不安な開幕を迎えているはずです。
それを打ち消すバルデス、エメルソン、ウィルの得点ラッシュという最高のご褒美。
これにより他の選手の役割がはっきりします。
他の選手全員がブルーワーカーになり、ピッチを走り回るのです。
で、得点を決めるのは、背番号9番1人です。
10人のブルーワーカーと1人のホワイトカラーという約束事が成立し。
チームとしての体制を整えることができるわけです。これが札幌の実態だと思います。
今年、2002年も例年にもれず、チームとしてのコンセプトも守備陣の約束事も何もありません。
ロブソンが後4試合で3得点を取ること。これがチームとして落ち着く第1要件でありましょう。
エメルソン、ウィル、バルデスといった超強力FWの存在があって初めて。

存在する堅守速攻という虚構であります。
バルデスにはマラドーナとのホットラインと高さとヘディング。
エメルソンにはスピードと突破力とシュートの正確さ。
そしてウィルにはテクニックとフリーキックと攻撃センスという武器がありました。
監督はそれを生かした攻撃の糸口を考えれば良かったのです。

では、ロブソンの武器は何なんでありましょう。わかる人いますかあ。