一姫ニ太郎

長女K(4才)長男A太(3才)次男U太(4か月)を授かった50代お父さんの日常(2014年6月現在)

ゴール裏と選手と監督とフロントと


ゴール裏と選手と監督とフロントは本来、相容れぬものだと思う。
一瞬の間、もしかして、相容れた瞬間があるんだと思う。
そういう瞬間が、優勝だとか、昇格だとかそういう瞬間なんだと。
でも、その瞬間が終われば、夢から覚めれ現実が押し寄せてくる。
優勝したって、昇格したって、チームの中心で活躍したって、契約を満了でチームを去る選手や監督、フロントの人はでてくるだろう。


去らないのは、愛想尽かさない限り、夢からさめない限りのゴール裏の住人だけか。


ゴール裏は、チームを愛する、チームが全て。
選手は、個人が全てに近い、全てではないだろうけれど。
現役生活を10年できうる選手がどれだけいるだろう。
しかも、全盛期と言えるプレーをできるのも5年程度ともいえるだろう。
その中で、より高く自分の価値を見出してくれるチームがあって、そのチームに移籍していかない選手を美談扱いする事の摩訶不思議さを思う。

フロントは興行成績が全てだろう。
弱くても客が入ってくれるのなら、強くなる必要性もない。
まあ、そういうチームは皆無に近いだろうから、成立しえないと思うけれど。


監督はどうだろう。
本人のポリシーどおりのチームを作る事ができうるか。
もしくは、何年かけて強くする事ができうるか。



そういう中で、監督は選手とゴール裏とフロントと戦わなければならない。



わが赤黒のチームはどうだったのだろうと。
フロントと監督は闘っていたのだろうか。
興行と攻めろという活劇蹴球の狭間で。
選手と監督はどうだったのだろうか。選手は監督の活劇蹴球を良しとしていたのかなあ。
この事を語る御仁がいなかったような感じがするのですね。
もしかして、選手がヤンツーさんの活劇蹴球にいま一つ確信を持てなかったのではないかと思えるのです。そういう意味で今回の天皇杯で、J1のチームを2度撃破したことは、とても貴重な体験となりえると思うのです。
もしかして、本当に活劇蹴球がわが赤黒の遺伝子として住み着くかどうかの瀬戸際だと。



岡田監督の蹴球はくそも面白くなかったと、あの当時、あるところで書いていたのは私ぐらいでしょうか。
でもエメルソン頼みと最終ラインとGKの踏ん張りと言う蹴球には成功体験があったことが重要です。その成功体験の遺伝子はもしかして、まだ続いているかもしれないと言う事で。

ヤンツーさんの活劇蹴球の成功体験をこの天皇杯でつめるかどうか、本当に重要でしょう。

多分、フロントは、興行成績と経営体質の改善が第一でありましょうから、活劇蹴球にはこだわっていないのは当然の事ですね。
でもその活劇蹴球で成功が収められたら、天皇杯で賞金を得られたら、俄然変わってくるだろうなあ。

ゴール裏はどうでしょうか。ヤンツーさんの活劇蹴球に入信しているだろう。
岡田監督のリアクション蹴球について、今はどう思うかという部分に触れる人がいない。



私はどうかというと。
岡田監督の蹴球は面白く無かった。
岡田監督のときに五段階計画を立ち上がるべきだった。
蹴球バブルが弾けた後、他のチームより数年送れてしまった事が現在に影響していると思います。


じゃあ、ヤンツーさんの蹴球は赤黒の蹴球といえるかどうかというと。
それほどの確信はない、根付いて欲しいようと思うけれど。
ヤンツーさんは日本代表におけるオフトさんの位置づけかなあ。
教師であった思う、勝負師までには行き着けなかったと。
基礎と土台を根付かせてくれる監督であって、そのために活劇蹴球をまずは目差したという感じ。その土台を根付かせる前に、1年早くフッキが来た事で昇格を目差さなければならなくなったと言う感じで。
そのフッキを求めたのがフロントか監督なのかが判りようも無い事なれど。

どちらにしても、基礎土台を作ってJ1昇格を狙うチームは違う監督を求めて。
GMにヤンツーさん就任と言うコースが最高だったでしょう。
若いヤンツーさんにも野心があるでしょうからそいういう風にならないと思うけれど。




チームの一体感と言うけれど、簡単出来上がるものではないでしょう。
勝負事のことだから、勝つチームに一体感が生まれると言う事で。
一体感があるから、勝つ、強いなんて事はありえないと思う。
全てにおいて波風が立たないと言う事は、議論も切磋琢磨も何もないと言う事だから。



さ、此処からだなあ。わがチームは。
ゴール裏が初めて意志を表明した。
新潟戦でも映った『攻めろ、攻めろ、攻めろ、攻めろ』の弾幕
わがチームがどういう蹴球をしていきたいかと言うのを表明するのに10年かかった。

ゴール裏と選手と監督とフロントは本来相容れぬもの。
でもチームに携わっていこうとする気持ちは同じもののはず。

新しい監督は攻めろという監督ではないかもしれない。
選手は活劇蹴球に今の所確信を持てないでいるように思える。

こっかっらが、闘いだあ、気持ちが高ぶるなあ。
ゴール裏が選手と監督とフロントとそしてマスコミに闘いを挑む日々がこれから、始まるのですよ。
攻めろという3文字に覚悟が伴うのなら、誰にも譲れないよね。
戦いあって、お互いがぶつかり合った上での一体感が醸し出せればわが赤黒は素晴らしいチームになるだろう。その歴史の始まりを予感していると言う所。



チームの監督だから、チームに移籍してきたから、最初から愛情を持ってコールするのではなく。チームの一員として認めれるプレーをしてくれたなら、その何倍ものコールを送ってやろう。