一姫ニ太郎

長女K(4才)長男A太(3才)次男U太(4か月)を授かった50代お父さんの日常(2014年6月現在)

サッカーとドラマとJ1とJ2とJFL

日本人はドラマ好きである。
まあ、人類が好きなのかもしれないが。
野球をドラマ化する事に成功した日本人。
駅伝やマラソンはドラマの塊かなあ。

というより、スポーツ中継をするときにドラマ仕立てにしやすいように。
加工しているのかなあとも。

それに反して、メジャーの野球は意外とドラマ的ではなく。
淡々と進んでいくような気がします。

ありのままの映像が、脳に飛び込んできても。
その情報をすばやく処理する事に、なれていない旧日本人達。
(私もその世代でしょうが)
サッカーは、ドラマを語る隙を与えていない構造になっていて(TV中継中は)。
そこについて行けない人もいるでしょう。

でも、サッカーは試合中一瞬一瞬をドラマ仕立てにする時間は無くとも。
W杯の国家間の争いと自国リーグでの昇格、降格争いに。
ワールドワイドな選手の動きという壮大なドラマを持っていますから。
意外と日本人にはお似合いなのかなあと。

しかしながら、アジアにおけるサッカーの位置はどうだろうか。
いつも思う、W杯予選等におけるアジアの無関心さ。
日本と韓国が真に強くなる事がとても重要だろうなあ。



J1のチーム数を増やす事には反対である。
JFLの規定を緩やかにしてJFLのチームを増やすべきであろうと。

コンサドーレ札幌はエレベーターチームである。
J1とJ2の行き来で金属疲労を起こしたチームである。
札幌を応援している私が言うと負け犬の戯言に聞こえそうですが。

J1(あるいはJFL)に上がるための踏絵としての規定を、
かざす時代はもう終わりでしょう。
実質的に、アマチュアとプロの垣根が無くなっているサッカー界にはです。

鹿島が本気がどうか、チェアマンがサッカー競技場を作るように言って。
ほんとに作ってチェアマンがびっくりしたというの伝説もあるようですが。

いまや、J1のレベルはそう簡単に凌駕できえないものとなっています。
2チーム増やしても、そのレベルには無いチームを増やすだけ。

それより、全国にどれだけのJFLのチームが作れるか。
競技場に芝生席しかなくとも、5000人入らなくとも。
チームが存続していける構造を作らなければならない。
それで、いいんじゃないかなあ。

トップチーム(J1)を増やす事だけでは

札幌のような30億の赤字を垂れ流すチームを。
増やすだけだと思うのです。
今のJ2(あるいはJFL)のチームは札幌を見て。
悪い見本としてくれれば、良いのでしょうが。


あえて言うと。
J2はJ1に選手を送り出すためにあるリーグでしょう。
そして選手個人がJ1への野心を胸に闘うリーグ。
若手を育成し、もしくは中堅を再生するために。

だって、J1も。
選手個人が欧州リーグへの野心を胸に秘めたリーグじゃないですか。
まだまだ選手の流失(?)は少ないですが。

でも、現実的には、J1がJ2へ選手を送り出しているように思える。
トップだけが重くボトムがか細い。

今の日本の人口分布図みたいにです。
昔の日本のような理想的なピラミッドを描けるのは。。。


で、そういうJ2が。
永遠にチームとしての完成形が見えない。
いや果たせないというのが正しいのでしょうか。
結構好きだったりします。

J1は欧州リーグへの選手個人に移籍があるとしても。
日本国としてのトップとしての最終的な完成形、集大成があるわけで。

J2は例え、J2で優勝しても。
それが、もっと大きな試練の始まりにしか過ぎない。
その試練が最高に楽しいというのもありますが。

そして、J2を優勝しても、そのチームではJ1では闘えない。
新たなる補強をし、J1に備えねばならない。
さらに、J2でチームに貢献した選手の首を切らねばならないときも。

有能は選手は、J1へ移籍していくでしょう。
現役生活の短いサッカー選手の進化を止める事は出来ません。

吉原、エメ、播戸、洋平、そして多分、今野。

自らが育てた子供が、いずれは自分の手を離れていく事が分っていても。
応援せずにいられない、そんなリーグかなあ、J2って。

勿論、チームと選手とサポが共にJ1にあがれれば。
これ以上の幸福は無いのだけれど。

そういう至上の幸福をつかむ事が許されたチームは。
ほんとに少ないというのが今のJ2だろうなあ。

でも、そのほんのわずかな可能性を求めて闘っている。
選手個人とチームが同じ目的を持ちつつ、
別の道を選び、袂を別つ時が来たとしても。
そう、リーグ期間中は休戦協定を結んでいるのです。

なにか、J2のほうが、J1よりも。
求める物も、つかむ物も、つかんだと思って失ってしまう物も。
多いような気がします。