一姫ニ太郎

長女K(4才)長男A太(3才)次男U太(4か月)を授かった50代お父さんの日常(2014年6月現在)

鳥栖戦後

コンサドーレ札幌鳥栖の試合、札幌厚別競技場。
夜にはルーマニア代表の試合もあり、K1も有りで。

誰もいまさら注目もしない試合に、わくわくもしないで朝7時には。
厚別競技場に並んでいた私は、折角の休みの使う方を知らない馬鹿でありますが。

で、試合開始1時間前になってもさっぱり埋まらない観客席。
どころか、ゴール裏もまばらな感じに。
やはりJ2最弱を決める決定戦の匂いプンプンであります。
まあ、試合開始前には何とかゴール裏も埋まってきましたが。
サッカーバブルというか。
岡ちゃんバブルがはじけきったと、言う所なんでしょうね。


コンサドールズジュニアの踊りを堪能して、試合開始です。

アンドラフリーキック
壁の上を狙うなよと思っていました。
そんな技術もないのだからと。
壁の中に誰か札幌の選手がなぜに入り込まないのかと。
その隙間を狙うしか、得点は無いだろうと。
そして先制しなければ、いつものパターンに落ち込むだろうと。
不定的な想いが渦巻いていたら。

鳥栖の壁が機能していなかったのが幸いし。
前半4分、その隙間を狙ってゴール。

で先制してすぐに。
アンドラがレッドカードで退場。
ピッチの脇で肩を落として座っていた姿は。
まあ、反省、していたのでしょうか。

J2最弱チームを決める試合にしては。
シュートが多いこの試合。
札幌10人で、まだまだ、どうなるかわからない試合。
前半44分にこぼれ球をウリダが押し込み2対0で前半終了。

後半鳥栖が反撃し1対2。

そこからが森下ワンマンショーの始まり、ボールを取られたら。
自分の持ち場を捨て去り、どこまでも追いかけていく。
これが効果有りのプレーであったかどうかは別として。
ピッチを斜めに走り回り、しかも明らかに全力疾走です。
何が彼をそうさせたのか。
確実に100メートル奪取を何度も繰り返していた。
それでボールをとれたわけでもないのですが。

札幌のゴール裏が。
ゴールでもなく勝利でもなく。
ある一人の選手のプレーに沸いたのは。
いや、笑いと感動に摘まれて暖かったのは。
10月にして気温20度を超えた外気のせいばかりではないでしょう。

そこからのゴールラッシュ。
80分砂川のクロスに堀井のヘディング。
そして三原のコーナーキック佐藤尽のヘディング。

最後に堀井の変わりに酒井が出て、ゴール裏女性陣も盛りあがり。

三原のキックの精度はすばらしい。
森下の献身的な追いこみと共に、忘れ得ない1シーンでしょう。

J2に降格し。
J1昇格を合言葉に戦ったシーズン。
J1昇格の目は100%なかったシーズンであり。

岡田監督1年目のシーズンと共に。
暗黒と言うか、消してしまいたい歴史となるのでしょうが。

柱谷弟レッズサテ監督が札幌監督と言う経歴を外しているように。
とんねるずの皆様のおかげです、での。
スペシャルでも松島奈々子の、のりダーでの、あのワンワンスタイル。
見れなかった事と同じですね。

数年先には、多分と言うか、確実に。
今日の鳥栖との試合の中身とか、得点が誰だったかとか。
スコアとかは覚えていないだろうが。

あの森下のあの無駄走り。
ピッチの端から端までを人間のスピードを超えたあの走り。
(少なくとも私にはそう見えた)
あの頭の中の映像は忘れないだろうなあ。
そして、その時のゴール裏の幸福感に包まれた雰囲気も。

勝ち負けに一喜一憂しなければならないゴール裏に復帰して。
多分勝ち負けよりも重要な事がない事も認識しつつ。
でも、それ以上に忘れ得ない事もある事を改めて確認したという所かなあ。

鳥栖は訓練されているチームだなあと。
攻めでも何をしたいかはっきりしていました。
計ったように、ボールと選手が毎回同じように動いていた。
そこに怖さが感じられなかったのかなあ。

札幌守備陣は最終ライン奥深くまで、何度も崩され突破されていました。

ただし、引いて守っていた札幌守備陣に対し。
ミドルシュートを打つとか、サイドだけではなく中央突破も視野に入れていたら。
こういうスコアにはならなかったでしょう。
サッカーとしての内容は鳥栖のほうが上だった。
攻撃はどう言う風にするかなんて何も無い札幌に比べてです。

アンドラが退場した事が。
逆に作用した試合という事ですね。
人数が少ない事、試合開始まもなくという事が。
いつもズルズル引いている守備陣の意識をかえた。

そう、引かされている守備陣が初めて意識して引いて守ったのでしょう。
そして孤軍奮闘の森下のプレーが始まり。
それがFWにも伝染していったのでしょうか。


この戦い方を。
ゴール裏が受け入れたような気がします。
コンサドーレ札幌のプレースタイルが見えたような気もします。
そう、引いて守ってそして攻撃的なGKを元に戦おうと言うスタイルが。
柱谷監督やカルロス監督が中盤を構成し、パスワークを持って。
試合を勝ち取ろうとした試み。

そうここ数年の迷走の原因ですが。
この鳥栖戦で、はっきり、札幌のゴール裏に拒絶されたなあと。