プロ足る者の心意気 オールスター

さすが、カズ。
昨日のオールスターで、美味しい所は持っていきましたねえ。
途中出場ではあったものの。
すぐに、あの無駄な（？）リフティング。
そして、カズフェイント。
守備陣もつっこみを入れようにも（ボールを奪取しようとしても）
怖くて（取ってしまったらと）迷っていたのではないかなあ。
もはや、カズもＧ馬場の域に達しています。（半分ほど冗談）

フリーキックの場面も危うかった。
蹴って、はるか上空にホームランだったらどうしようと。（これは本気で心配）
でもその心配は杞憂だった。
少なくとも、フリーキックは全盛期より上手でした。

で、ゴール前に詰めていてのあの押し込み。
ここぞという所で、取ってほしいという所で、決めてしまう。
こういう所は、やはり、カズでした。

こういう花相撲。
真剣な密着守備はありえません。
ですから、ＭＦとＦＷは自由にボールを保持できる。
自分の得意なプレーで思う存分アピールできうるはず。
ですが、そういうプレーをやる勇気を持つ選手がいない。
明確な意思ををもっていたのは日本人ではカズだけでした。

打って変わって今日のエムボマはまさに縦横無尽。
あのプレーを見ていると。
日本人で身体能力を生かしたＦＷは絶対出てこないだろうと。
またもや確信してしまいましたね。

フリーでシュートが枠に行かないで。
ピッチで寝転んで悔しがるのはまだ早い、大久保君。

大久保選手。
可能性を感じるのは確か。
まあ、若いのに上手すぎる、器用だなあと思うのだけれど。
型を持ってはいないなあ。結果を出してはいないなあ。

釜本も原も、日本の数少ない点取り屋は器用でも上手くもなかった。
右４５℃とか、ヘディングとか。
ただひとつ、点を取る形を持っていたのですね。

そういう意味ではカズも点取り屋だったのかなあ。
我々に夢や希望を与えてくれ、そして自分自身も夢や希望を今も
持ち続けている現役選手なのでしょうが。
たとえ、アジアレベルの選手であったとしてもです。
カズより、スピードも技術、身体能力も上の選手は、現在ならなおの事
過去にもいたでしょう。でも彼は点取り屋の使命を演じた。

ブラジルから読売に戻ってきたとき。
彼は元々ＦＷではなかった。
ブラジルと違い、日本の無駄に早いプレーに（プレースタイルの違い）
困惑していた。
日本のサッカーマスコミも初めからキングと持ち上げていた訳ではない。
それを実績と結果でねじ伏せていった。
ブラジル帰りのカズ、今の海外移籍とは違う色眼鏡で見られていた事は
確かです。

逆境を自分の力で乗り切る環境を作ってやらなきゃねえ。