一姫ニ太郎

長女K(4才)長男A太(3才)次男U太(4か月)を授かった50代お父さんの日常(2014年6月現在)

水戸戦を終えて


水戸サポ、試合が終わって。白髪の混じる御仁が。
『1,2、3、ダアー』と猪木の雄たけび。
静まり返る札幌サポ。そして選手に降りかかるブーイング。

家を出たのは12時少し前。
腹の虫を抑えるために吉野家へ。
牛鮭定食をたのんで、少々後悔。納豆定食を頼まなかった事に。
試合後に大後悔。ときすでに遅し。

12時45分には、福住のイトヨーカド−で、ペットボトルをお買い上げ。
詳細はお茶とアクエリアスとキャラメル。

13時には札幌ドーム。
普段はホーム側B自由席に向かうのですが。
もうすでに開場して1時間は経っている。初めてアウエー側B自由席へ向かいます。

さあ、どこにいるのか、水戸サポの皆さん。
いました、いました。アウエーサポ席の区切りがされています。
なるべく近くに座りたいなとの想い。けれど旗がなびいて、試合が見難くなったり。
水戸サポを刺激しても申し訳ないなあと。

一応、私も赤黒のレプリカを身にまとっているのだから。
ということで、水戸サポから少々離れた後方斜めに陣取り、
試合と両方を見れるという席に落ち着きました。

で、いつもあの中にいるのだなあ。とホームB自由のほうを伺うと。
思ったよりは満席にはなっていない。今からでも十分座る席はあるでしょう。
まあ、たって応援する席は十分満席でしたけれど。

しかし他の席はほとんどガラガラ。1万人は超えているだろうなあ。
と思っていたら、後に13千人強という発表。さもありなん。

で、選手が練習に出てきます。
まずは札幌サポのコールをはじめて生で聞きます。というのも変かなあ。
いつもはその中で自らが声を出しながら、一方では聞いているのだから。

ううむ、以外に音量が小さい。凄みとか怖さを感じないなあ。
J2時代の厚別や札幌ドームで聞いた浦和サポにはまったくかなわないという印象。
でも、思ったよりまとまっていましたね。

で、コンサドールズの踊りが始まります。
ですが、踊りの途中だというのに、札幌サポがマフラーを掲げて、応援をはじめます。
選手の入場は始まっていないのになあ。

水戸サポの中に、頭巾をかぶって白ひげを生やした御仁を発見。
水戸光圀こと、天下の副将軍水戸黄門様でした。

試合が始まって水戸サポに叫び。
『アウエーだからって、びびるなあ』と。

そう、札幌ドームという大きな器。札幌という名前。札幌サポ。
本当に水戸はびびっていたのでしょうか。

でも、その地の利を生かせないのが今の札幌です。
その『びびるなあ』のすぐ後に1点をいつものようにセットプレーで。
献上してしまうのだから。
その1点が道都大出身の森直樹というオマケ付き。


試合開始から札幌は押されていましたね。

ベットは別格として、森下の前を向いた動きは何回か目立った程度、
それに砂川もまあまあ。

水戸にコ−ナーキックを2本立て続けにとられ、そして1失点です。
前半はじめのシュートもやはり水戸。札幌は前半シュートを打ったかなあ。

前半ですでに点を取れる雰囲気なし。

後半が始まります。

そしてこのゲームのベストプレーをまじかに見てしまいます。
まじかにということは水戸のシュートなんですね。
ちなみに、後のホベルッチのゴールではありません。

2点目のMFの山崎理人(まさと)選手のシュートです。
浮き玉をきちんとコントロールした結果がフェイントにもなり、
そこから洋平が身動きも取れないシュート。
思わずうまいと声を出してしまいました。

統制の取れたというよりまとまった応援の札幌ゴール裏は、
水戸の選手にも、水戸サポにも脅威とはなっておりません。
そして札幌の選手への後押しにもなっていません。

応援が聞こえるのはゴール裏のみ。何か違うなあ。
変だなあ。と思っていたら。

厚別の応援とは違う事を思い出しました。
厚別では、ゴール裏の応援が途切れたら、競技場のあちこちから、
コンサドーレ』という掛け声が自然と沸き起こっていたのですね。

ゴール裏とは違う、若々しい声。これは小学生ぐらいの少年少女が、
今は懐かしいメガホン片手に勝手(?)に声だしを、していたものです。
それに励まされて、ゴール裏は思い出したように、
それに乗っかる事もしばし,ありました。

そういう一体感がこの試合のドームには無かったのです。
残念ながら札幌のゴール裏だけでは試合をコントールする事も、
演出する事もできないのかなあ。

で、さすがに2点を取られて痺れを切らしたカルロス監督。
とうとう、秘密兵器を出してきました。
ホルベッチの登場です。
でも、動きのよかった砂川を変えたのはどうだったのでしょうか。

ドームが全方位で大歓声に包まれます。
ホルベッチがボールをもちます。結構後ろの方でボールをもらい、ドリブル開始。
これでは怖くは無いだろうなあと、思っていたら。

ゴール前で、フリーキックをあっさり決めてしまいます。
でもあの1点目、GKは触らなくてはならないでしょうね。
曲げて落ちるというよりボールのスピードでいれた得点でした。
先ほどの大歓声をまた大きくした歓喜の始まりでした。

でも、その後すぐ、歓喜は悲鳴や怒号に変わります。
14番DF西沢が後ろに誰もいないのに、芝生の状況を調べるため、
スライディングを敢行するのです。何も試合中にわざわざやらなくともいいのに。

確かにアウエー側のグランドの芝生は黄緑色になっていましたし、
グランドの状況が気になったのでしょうか。
で、14番のスライディングの結果、71分に入った水戸の19番が。
3分後に3点目をゲット。
水戸は選手交代まで大当たりです。

それでもめげない札幌の10番です。
またもや、ゴール前でのフリーキック。嫌でも盛り上がる札幌ドーム。
またいれてしまいました。
先ほどのフリーキックの印象がGKに残っていたのでしょう。先に左側に動き、
逆を取られてしまってます。1点目とは逆の右側に吸い込まれて、2対3。

その後も、2度ほど札幌の10番はフリーキックを打つのですが、
まさか、ハットトリックかとの期待にドームは、はちきれんばかりです。

ひとつは札幌には珍しくサインプレーを使い、
右サイドに出しセンタリングという惜しい場面もありましたが。

『あと3分だ、死ぬ気でがんばろう』
水戸サポの必死の応援です。『水戸、水戸』

と最後に止めを食らう札幌。スコアは2対4。札幌の完敗です。
で、この日記の冒頭のシーンに繋がります。
水戸サポの狂喜乱舞を横目で見ながら、呆然としている私です。

水戸の守備の意識。そして、FWの点をとる意識。
それに比べ。。。。。

札幌のFWに、高さが無いのは周知の事実ではありますが、フリーキック等で、
DFとの争いに全て負けるのは、体の使い方、飛ぶタイミングが悪すぎる。
スラムダンクで、ごりが花道に何度も言っていましたよね。
ゴール下の守り方を。
なんて事を思い出しましたが。

確かに新居はボールをキープできうる、中々とられはしない、以外に強い。
でも、堀井と新居のスピードを生かす場面はありませんでしたね。

守備の修正をという声がありますが。
元々、岡田監督最後の年に守備は破綻していました。
修正ではどうしようもありません。
でもご心配なく、ウィルが入れば、前線での攻撃力が上がれば。
失点は減ります、多分減るでしょう。
でも守備がざるなのは変わりはしない。

それより、大きな問題があります。
やはり、外国人頼みな事。
ベット、ホベルッチ、ウィルにおんぶに抱っこになる事。

そして、その3外国人を除いた戦力ではJ1ではもちろんでしたが、
J2でも戦い抜く戦力ではない事があらためて、はっきりしました。

今年もベット、ホベルッチ、ウィルが攻撃を構成し、
残りの日本人がブルーワーカーとなり、汗かき役になる。
というチーム作りをするしか方法は無い。
これが札幌がここ数年の戦い方です。
で、そして多分何も残らないのでしょう。

若手の底上げが必要なんですが。

最後にDF登録の曽田ですが、最後、いつも、FWとして出てきています。
試合終了直前に笑える場面に遭遇。

札幌の反則に水戸のフリーキックのチャンス。
前線にいた曽田も慌てて戻ってきます。
何せ、ゴール前に2人しかDFがいません。
前線の選手も戻ってこない中、曽田が走る、走る、goalを目指して。
ゴール前についたら、また逆戻り、まっすぐ前線に戻って行きます。
DFなのかFWなのか、彼自身もわからないのでしょう。

札幌ゴール裏と札幌の選手は似ている。
凄みや怖さを感じないという事です。